ふるたち

ふるたちです。

おじさん、FF8を初見プレイする(3)

前回の続き。この辺りから物語が上滑りする。いろいろ大変なことが起こるが、何がどうなってるのか説明不足のまま突き進むので理解が追い付かない。

まず、ガルバディア・ガーデンでシドからの命令を受け取る。命令内容は、「魔女を暗殺せよ」。「ティンバー独立まで」などと長期の任務を与えておきながら、急に中断して別の任務を割り込ませるのもおかしいし、そんな割と世界を動かす重大な任務を新人に任せるのにも合点がいかない。そんなに人材が払底しているのか。大統領が放送で魔女に言及したことが直接の原因なのだろうが、なぜシドが魔女を暗殺したいのかも説明されない。そもそも、傭兵集団が誰からの依頼でもなく、主体的に国の要人を暗殺することがおかしすぎる。腑に落ちないことだらけだが、スコールは傭兵なので疑問を押し殺して任務に向かう。

ちなみに、ここでの「魔女」は一般名詞ではなく特定の個人のことで、のちに彼女の名が「イデア」であることが判明する。狙撃手としてガルバディア・ガーデンから銃の名手アーヴァイン・キニアスが参加。バラム・ガーデンからはスコール、ゼル、セルフィの新人3人組と、途中から合流したキスティス。なぜかリノアも流れでついてくる(ゾーンとワッツはティンバーに残った)。しばらくは、この6人がチームとして動くことになる。

作戦の詳細はガルバディア軍の将校のカーウェイ大佐が立てる。デリング・シティで大佐に会うと、なんとリノアの父だという。父は軍人、娘は反体制活動家。その国が魔女を手を組むや、父は傭兵集団と手を組んで魔女暗殺に加担? 大佐は国に反旗を翻すのか、それとも魔女と手を組むことだけに反対なのか? どうにも良くわからない。他の軍人は出てこないので、クーデターではなく大佐個人の行動のようだ。とにかく大佐の作戦通り準備を進める。作戦を説明するために、大通りをあっちこっちへと走り回る大佐がキュートである。

魔女は大統領官邸の屋上からスピーチに臨み、その場でデリング大統領を殺し、ガルバディアを支配すると宣言する。魔女が人々の幻想が生んだ産物ならば、その幻想のままに恐ろしい魔女として振る舞ってやろう、と。今作の「ファンタジー(幻想)」は魔女のことか。魔女イデアは徹底的に人間を見下すが、何を目的に国を支配したいのかは不明。

とにかく、大統領が魔女に殺されたり、リノアが勝手に暴走してモンスターに襲われたり、キスティスも勝手に持ち場を離れて作戦に遅刻しそうになったりと想定外の出来事が続出するも、スコールは頑張って作戦を遂行する。直前になって怖気づいたアーヴァインが発射した弾丸は、それでも正確に魔女を捉えていたのだが、残念ながら魔女のバリアに弾かれる。失敗。最終手段と突撃するスコール。一人の剣士が行く手を遮る。魔女の傍に控えていたのはサイファーだった。彼は「魔女の騎士」になった。それが彼の「ロマンティックな夢」だったらしい。本当に? なんかショボくないか、その夢。それとも、本当の夢は別にあって、魔女の魅了でそう思い込まされているだけか? とにかくサイファーとタイマン勝負。割とあっさりとスコールが勝つ。リノアとキニアスも追いつき三人で魔女に挑む。バトルには勝利するも、ムービーで強制敗北。氷の槍の魔法で肩を貫かれて気を失う。

今回はここまで。

敵が強くなり状態異常攻撃も操るようになってバトルが気を抜けなくなってきた。リノアを襲った恐竜のようなモンスターと戦ったときは、石化攻撃のカウントダウンに気づかずに初のゲームオーバーを喫してしまった。敵が強くなると同時にラ系やリジェネ、ヘイストなどの強力な魔法もドローできるようになったので、引き続きドローに勤しむのは変わらない。まずスリプル、ブライン、サイレス、スロウなどで敵を無力化してから三人で一斉にドローする、という戦法を確立させた。今作はブラインが強力である。成功率も高く、物理攻撃メインの敵はほぼ無力化できる。魔法や特殊技を使う敵にはブラインとバーサクの合わせ技も有効だ。効果時間もおそらく無限で、かけなおしが必要ないところも良い。ブラインを気に入って使いまくっていたところ、ケダチクの頭の位置を特定することに成功した。こいつは芋虫のモンスターで、体の前後に二つ頭があるような見た目をしているのだが、ブラインをかけるとモヤモヤのエフェクトが出るのでどっちが頭かわかる、というわけだ。前の方が頭であった。

 

 

 

おじさん、FF8を初見プレイする(2)

前回の続きから。

SeeDとなったスコール、ゼル、セルフィの初任務。ティンバーの街のレジスタンスからの依頼である。ティンバーは18年前占領されて以来ガルバディアの支配下にあり、多くの独立派グループが活動しているという。

スコールたちを雇ったグループは「森のフクロウ」で、主要なメンバーはリーダーで常に腹痛のゾーン、情報収集が得意だが何かと雑なワッツ、そして「お姫様」ことリノア。リノアは、先日スコールをダンスに誘った黒髪の乙女であり、あの時シド学園長に今回の派遣を直訴したらしい。シドもいい加減なもので、「ティンバー独立が達成されるまで」という大雑把な契約でスコールたちを送り出したという。

ようやく物語の構造が見えてきた。悪のガルバディアと、それに抵抗するティンバー独立派がいて、スコールは傭兵としてティンバー側につくわけだ。7で神羅アバランチの争いに「なんでも屋」として関わったクラウドのようである。しかし、クラウド個人事業主で、わりとすぐにアバランチと一体化したのに対して、スコールは組織に属する傭兵であり、リノア達とはだいぶ温度差がある。また、クラウドにとってのセフィロスのような目標が、スコールにはまだない。

従来のFFで悪といえば帝国だが、7では一捻りして企業だった。今回は共和国で、そのトップは「終身大統領」の独裁者デリング。2022年においては、とてもリアルな設定である。

さて、「森のフクロウ」はデリング大統領の誘拐を企て、大統領が乗る列車ごと奪うという奇策を成功させるも、乗っていたのは影武者のモンスターだった。本物の大統領はティンバーの放送局から全世界に生放送の会見を行う。電波放送は17年前から行われておらず、現在ではすべて有線の通信が使われているという。ガルバディア軍がドール公国の電波塔も修理したのも今回の放送のためらしい。なぜ電波放送にこだわるのか?

会見でデリング大統領は「各国に平和大使を送る」と述べ、その大使が「魔女」であると言及したとき、会見場に二人の男女が乱入する。それはなんとサイファーと、それを追ってきたキスティスだった。キスティスはスコールたちに協力を要請する。サイファーは大統領を人質にとって逃げようとするが、逃げた先に魔女が現れ、魔女に操られて去る。

スコールたちはティンバーが危うくなったため脱出し、ガルバディア・ガーデンに向かう。任務でガルバディアと敵対しているのに、ガルバディア・ガーデンに行って大丈夫なのかと思ったが、ガーデンは政府からは独立しているようだ。ガーデンに着いたスコールたちは、サイファーが捕まって処刑されたことを知る。リノアはサイファーに好意を寄せた過去がありショックを受ける。皆がサイファーについて語るのを聞いたスコールは「俺は死んで過去形で語られるのなんて嫌だ」と、一風変わった形で感情を爆発させる。

さて、ここまで省略していたが、実はこの任務中スコールたちは二度、突然の睡魔に襲われて気絶し、三人がそろって同じ夢を見るという怪現象を体験している。一度目はスコール、ゼル、セルフィの三人。二度目はスコール、セルフィー、キスティスで、この時はゼルは起きていた。SeeDが全員眠るというわけではないようだ。夢の中には、ラグナ、キロス、ウォードという三人のガルバディア兵が登場する。彼らの戦場はティンバーのようなので、これが18年前だとするとラグナたちはスコールの親の世代か。ラグナは、デリング・シティのホテルでピアノを弾くジュリアと恋仲になる。ジュリアはラグナの目が気に入って、それについての歌を作るという。ラグナは、次に戦場から帰ったら必ずその歌を聞きに来ると約束する。

今回はここまで。

プレイについてだが、やはりドローばっかりになってしまう。敵からドローできる数に上限があってもよい気がするが、詰み防止のためだろうか。偽大統領のモンスターからはエスナとダブルという、どちらも重要な魔法がドローできるため、物語上は盛り上がるシーンなのに(しかも、走行中の列車内だから時間制限もあるはずなのに)、3人でひたすらドローしまくるという緊迫感のない戦闘になってしまった。この敵は暗闇、スロー、サイレスなどの状態異常攻撃を仕掛けてくるが、エスナがドローできるので困らない。今のところ、戦闘で苦労する状況にはなっていない。

アビリティは「たたかう」「ドロー」「まほう」「アイテム」。GFは全く使っていない。最初は「まほう」を二番目にしていたが、ドローばっかり使うので順番を入れ替えてしまった。

気になった点:

  • ティンバーの街が占領された時期は18年前でキリが悪い。18年に意味があるとすると、スコールらの年齢とかか?
  • コメディキャラが多すぎるように感じる。ゼルとセルフィー、リノアたち、そしてラグナたち。リノアたちは微笑ましく見れたが、ラグナたちまでふざけだすと食傷してしまった。頭身が上がったのに、7までのちびキャラと同じノリだから気になるのかもしれない。
  • 7もそうだったが、マップの移動できるところとできないところの違いが分かりにくい。デリング・シティでは、ホテルの行き方がわからず凱旋門の方に行ってしまい、進む場所が見つからずに困った。

おじさん、FF8を初見プレイする(1)

高いPCを買ってプレイするのがFF8である。おじさんはもう、若い頃にやり残したゲームをやっていれば満足なのである。とは言うものの、最近人気が盛り上がっているFF14と、これから出るFF16はプレイしたいという意欲は持っている。それに向けて、未履修のFFをやっていこうというわけだ。

主人公はスコール。7序盤のクラウドを彷彿とさせる無愛想キャラ。クラウドは徐々にキャラが崩壊して可愛らしくなったが、スコールもそうなるのか。スコールは「バラム・ガーデン」という傭兵養成学校の学生で、SeeD(シード)という傭兵資格の取得を目指す。

担任は美人のキスティス先生。同級生には、喧嘩早くて面倒臭いサイファーと、陽気お馬鹿キャラのゼル、転校生少女のセルフィがいる。セルフィは遅刻して廊下でスコールにぶつかってきたり、転んだ後に舌を出してテヘペロしたりとテンプレなあざとさを見せつける。

スコールは学校でも珍しい「ガンブレード」という武器を使いこなし、成績も優秀。ついにSeeD資格を得るための最終実地試験に臨むことになる。実地試験は、なんと実際の戦場での任務という。ガルバディア軍に攻め込まれたドール公国がSeeDに傭兵派遣を要請したとのこと。金を払って要請した傭兵に学生が混ざっているのはアリなのか? 学生が入っている分お安いプランとかだったのだろうか(「ドール公国が金をケチった」みたいな話も後で出てくる)。

受験者は12人で、A班からD班まで4つの班に3人ずつ分かれる。スコールは、サイファー、ゼルとともにB班に配属。班長サイファー。学生達の任務は市街地の制圧であるが、B班は命令を無視して敵兵のいる電波塔に登る。ここで、6からのレギュラーのビッグスが敵将校として部下ウェッジとともに登場する。ビッグスが電波塔を修理すると、アンテナ(受信機なのか発信機なのか)が起動するカッコいいムービーが流れる。

いったい何のための電波塔なのか、というところで撤退命令が下り、7の壱番魔晄炉で戦ったガードスコーピオンのようなマシン兵器に追われながら撤退する。ガーデンに戻ると合格者発表。スコール、ゼル、セルフィ、そして無名のモブ学生の4名が新たなSeeDとなる。サイファーは命令無視の責任をとらされて懲罰を受けるが、スコール達が戻ってくると率先して拍手をしてくれた。実は良い奴なのかも。

スコール達(セルフィはA班からB班への伝令として途中から合流)は電波塔に行った以外で戦果を挙げていない。電波塔戦が評価されたのであれば、サイファーだけ不合格で懲罰というのは理不尽にも思える。ガルバディア軍の目的ははじめから電波塔で、電波塔が起動するや軍を撤退させた。それを受けてドール公国も即時に抵抗作戦を終了し、SeeD撤退となったようだ。手際の良さからすると、両者には事前の合意があった? この試験は何かの陰謀の一部だったのだろうか? 合格理由も開示されないし(モブの彼は何の成果で合格したのだろう)、選考過程に何らかの意図が関わっているのかもしれない。

夜、スコールは合格記念パーティで黒髪の乙女と出会う。この乙女がヒロインのリノアのようだが、まだ名前は明かされない。黒髪の乙女はスコールを無理やりダンスに誘うが、知り合いを見つけるとあっけなく去ってしまう。

その後、スコールはキスティス先生に誘われてデートをする。先生は指導力不足を指摘されて教官をクビになったという。たしかにサイファーやスコールを制御できていなかったが、とはいえクビは厳しすぎないか。キスティス先生は『新世紀エヴァンゲリオン』のミサトさんのような感じで二十代後半くらいかと思っていたが、実際にはスコールと同じ十代らしい。15歳でSeeDに合格、17歳で教官になってまだ1年目か2年目ということだが、そんな新人を「指導力不足」で解任するとはガーデン上層部もまともではなさそうだ。SeeD合格者4名のうち少なくとも二人(スコール、セルフィ)はキスティス先生のクラスの学生なのだから、担任としても十分な働きだと思うが。

ともあれ、そんなキスティスが自分は教官失格なのかと弱音を吐き、もう教官と学生という関係ではなくなった、これからは対等なSeeD同士だと言う。そこは学生達が密会に使う「秘密の場所」であり、そこに誘ったのはキスティスの方である、とくれば、これはもう愛の告白に等しいのだが、スコールは「他人の荷物は背負いたくない」と拒絶。スコールの立場からすれば興味のない元教官に迫られても困るだけか。とはいえ、「話を聞いてもらいたいだけ」に対して「だったら壁にでも話してろよ」は辛辣すぎる。クラウドはクールぶってる割に女に対してまごまごするところが可愛げだったのだが、スコールはまだ隙を見せない。

一回目はここまで。ゲームシステムについての感想は:

  • ジャンクションは分かりづらかったが、6の魔石と7のマテリアを兼ねた感じのようだ。
  • とにかく敵からドローしまくれば良い?
  • 難易度は高くなく、たたかう連打でだいたい勝てる。
  • カメラ操作が右スティックでなく、左右バンパーなところに時代を感じる(7もそうだったかも)。
  • カードゲーム、ガーデンの日常生活に関するサイドストーリー、ライブラしたときのフレーバーテキストなど、小ネタがいっぱいあって全部目を通すのは大変そうだ。

ストーリーについては、最初のガーデンの部分は退屈に感じたが、SeeD試験のあたりから引き込まれていった。あのマシン兵器に追われるところは迫力満点。最後にプレイアブルシーンからムービーに自然に切り替わる演出も7からの進化を感じた。

未回収の伏線は:

  • 最初の保健室のシーンで一瞬だけ出てきた「また会えたね」の女性は誰か?
  • サイファーの「リスト」とは何か? デスノート
  • ガルバディア軍が電波塔を起動させた目的は?
  • シド学園長にはガーデン運営部とは異なる野望があるようだ。それは何か?
  • 覆面のガーデン教師達は何者か。SeeD制服のキスティスやシュウとの区別は?

といったあたり。次回に続く。

 

 

 

 

 

 

 

43歳おじさん、ゲーミングPCを買う。

前回記事より1年以上開いてしまったわけだが、唐突にブログを再開する。

 

タイトルの通り、ゲーミングPCを購入した。主な理由は『エルデンリング』をプレイしたかったからだ。もともとPS5と一緒に購入して遊ぶつもりだったのだが、周知のとおりPS5は入手困難なので*1、それならいっそと、思い立ったのである。購入したPCのおおまかな仕様は以下の通り:

2022年夏時点ではミドルクラスとされる性能のようだ。これに加えて無停電電源装置 (UPS) を購入した。

  • APC BR550S-JP 定格最大電力 330W/550VA

他にキーボード・マウス切り替え器など、いろいろ併せて30万円ほどの出費だった。

 

電源について

電源については勝手がよくわからない。購入したPCの電源ユニットは650Wのもので、これはBPOショップのデフォルトをそのまま選んだのだが、他の製品やサイトでも同じようなユニットが使われているので、だいたいこんなものらしい。しかし、それでは、そのPCの使用電力が650Wなのかというと不可解なことにそうではない。

いくつかの解説記事を読んでみたところ、上記の330W程度のUPSで間に合うらしい。半信半疑ながら、今のところ問題なく動作している。UPSの監視アプリで給電量を調べてみると、ブラウザを開いてブログを執筆中の現在の消費電力は70W程度で、ためしに『エルデンリング』を起動して「ラダーン祭り」というボス戦イベント中の消費電力を調べてみたところ270W程度だった。割と高負荷な状況でも300Wに達していないので、まあ大丈夫なのだろう。ちなみに、UPSにはPCとモニタのみを給電させている。

コントローラーについて

PCゲームはキーボードとマウス(いわゆる「キーマウ」)で操作するものが多いが、『エルデンリング』などのアクションゲームはゲームコントローラー(「パッド」ともいう)を使うほうが遊びやすい。コントローラーには、とりあえずPS4のDUALSHOCK4を使っている。USBで接続すれば何も設定せずに使えるし、BlueToothで無線接続も可能。想定外だったのはPCにBlueToothがついていなかったことだ。ここ10年以上はMacばかり使っていたので、今時はBlueToothは標準装備と思い込んでいたのだ。だが、慌てることはない。USBアダプタを購入すればよいのだ。

  • IO-DATA USB-BT40LE

ところが、これをPCのUSB端子に差してもコントローラーがペアリングできなかった。そもそも、タスクバーの右下領域にBlueToothのアイコンが現れない。アダプタの説明書にはWinXP~Win10までしか使用方法が書いていないので、まさかWin11は非対応かと慌てたのだが、調べてみるとWin11ではドライバのインストールに少しだけ手順が要るらしい。

www.mathkuro.com

上記記事のとおりに、Windows Update からドライバを更新すれば問題なく使えた。

 

 

 

*1:最近では抽選に応募したりとか手を尽くせば割と手に入るようになったらしいが、そもそも抽選に応募するのが面倒くさい。

新春!にじさんじ麻雀杯2021

にじさんじ所属のVTuber総勢64名が参加し、Yostar社の麻雀アプリ『雀魂(じゃんたま)』を使って行われるノックアウト方式の麻雀大会「新春!にじさんじ麻雀杯2021」が開催された。

にじさんじ公式の配信は同時接続10万人、裏で配信していた
多井隆晴プロの配信も同時接続1万人を超えたという。おそらく日本で最も視聴者を集めたアマチュア麻雀大会だったと思われる。

ルールは単純。雀魂の基本ルールに則って麻雀を行い、予選は東風戦、準決勝は半荘戦を戦って1位になったものが勝ち抜けし、決勝では半荘戦を二回戦って点数の合計を争うというものである。さらに、特別ルールとして役満和了したプレーヤーには役満賞として高級松坂牛のギフト券(噂によると数万円分)が送られるというものであった。

高校野球箱根駅伝の人気を見ればわかるように、アマチュア大会にはプロ大会にはない魅力がある。麻雀好きな人は、とにかくこのアーカイブを見てみてほしい(通して見るのはなかなか大変だが)。

本大会は今年で二年目なので、去年から続けて参加したプレイヤーは、それぞれ一年越しの物語を背負って出場している。その物語や、プレーヤーの成長具合を楽しむのも一興である。

 

予選

www.youtube.com

 

準決勝

www.youtube.com

 

決勝

www.youtube.com

M1 2020

素人がプロを評価することのおこがましさは自覚しているが、M1とはそういう番組だと思うので厚かましくも点数をつけさせてもらうことにする。

敗者復活戦

カベポスター、インディアンス、からし蓮根が面白かった。インディアンスが決勝へ。 

決勝ファーストラウンド

1: インディアンス

つかみ早い。敗者復活と同じ(キムが悪かった)ネタ。キングコング感。

「声高い背低い」

90点。

 

2: 東京ホテイソン

謎解き。つかみ遅い。「しあんるかぜんんせちんん」「たたたたたたたたたた」

ジャルジャルっぽい。ウケの割りに点数低そう。

85点。

 

3: ニューヨーク

つかみ早い。細かい犯罪ネタ。「このご時世舐めんなよ」

「休みの日の両津勘吉」「無料で読めるサイト」「やってるかー」

92点。

 

4: 見取り図

「無意識でやってしまいました」張り手。

自民党!?」「エミネム!?」「あと、車ないん?」

92点。

 

5: おいでやすこが

つかみ早い。歌ネタ。「火曜まで待ったぞ」足音が凄く響く。

88点。

「誰を一位にしてんねん?!」

 

6: マヂカルラブリー

土下座でせりあがり。「どうしても笑わせたい人がいる男です」

「ばっくんばっくん」「フレンチフレンチ」

90点。

 

7: オズワルド

「俺の口の中をザコ寿司で埋めるな」「日本語やめたのか?!」

「『もしかして君も入れる側の人間?』って聞こえたぜ?」

「てめえずっと口あいてんなー」

91点。

 

8: アキナ

つかみ遅い。「好きなん?」

82点。

サンド富沢の意見に同意。おじさんには刺さらなかった。

 

9:  錦鯉

唯一ふるたちより年上のコンビ。

つかみ早い。大空テントを彷彿とさせる。「それは高知だリーチじゃねえ」

「当たってんじゃねえかよ!」「語彙力が馬鹿すぎる!」

91点。

 

10: ウエストランド

倫理的にハマらなかった。「可愛くて性格良い子、いないよ?」

「目が怖いよ」「お笑い好きな子は仲良しコント師が好きなんだよ」

「復讐だよ?」

80点。

ファイナルラウンド

1: 見取り図

「吉備団子パーンチ!」「岡山キーック!」

猪木アリ戦ネタ。おじさんには刺さるけど若い人にはどうか?

 

2: マヂカルラブリー

「そのズッ友です」動きネタ。「中央線こんなんじゃねえよ」

 

3: おいでやすこが

歌ネタ。こがさん歌上手い。「地獄へ堕ちろ?!」

「ジュークボックスか!」 

総評

ファイナルラウンドではおいでやすこがが一番面白かった。

個人的にはニューヨークの二番目ネタが見たかった。

雀魂バーチャルインターハイ

雀魂は株式会社Yostarが制作した麻雀のWebゲームである。有名声優を起用したアニメ絵のアバターを使用したりプロモーションにVTuberを用いたりして、これまで麻雀人気の薄かった層への普及が功を奏して人気が高まっている。

今回、雀魂とVTuberのコラボレーション企画「雀魂バーチャルインターハイ」が行われた。雀魂公式の実況チャンネルでは、実況と解説をMリーグ公式実況者の小林美沙とMリーグプレーヤー多井隆晴が努めている。

www.youtube.com

にじさんじなど*1から十二名のVTuberが参加し、三人ずつ四つのグループに分かれて先鋒戦、中堅戦、大将戦を戦った。先鋒、中堅、大将のそれぞれの試合は二半荘で行われ、総合得点で順位を争うという趣向である。

はじめの先鋒戦こそワイワイとしたお祭り感覚で始まるのだが、試合が進むにつれてチーム戦ならでは重圧が各対戦者にのしかかり、対戦結果もうまい具合に平たくなってどのチームが優勝してもおかしくない状況となり、次第次第にヒリヒリとした真剣勝負へと変じていく。最終的には実況・解説の小林美沙、多井隆晴の両名とも涙を流すほどの好試合となって決着を迎えたのであった。

とにかく、麻雀が少しでも分かる人、あるいは、麻雀が分からなくてもスポーツ観戦が好きな人は見て損はないと思うので是非この動画を見てもらいたい。全部で7時間におよぶ長時間配信だが、アーカイブは少しずつ見ることができるので連続ドラマを見るように少しずつ見ても構わない。最後の大将戦は本当に手に汗を握る名勝負の連続で、Mリーグプロ野球とするならば、本戦は(インターハイの冠名のとおり)高校野球に匹敵する一級のエンターテインメントであり、興奮すること間違いなしだ。 

*1:プレーヤー一覧はhttps://mahjongsoul.com/virtualinter_high2020/に載っている。