ふるたち

ふるたちです。

おじさん、FF8を初見プレイする(1)

高いPCを買ってプレイするのがFF8である。おじさんはもう、若い頃にやり残したゲームをやっていれば満足なのである。とは言うものの、最近人気が盛り上がっているFF14と、これから出るFF16はプレイしたいという意欲は持っている。それに向けて、未履修のFFをやっていこうというわけだ。

主人公はスコール。7序盤のクラウドを彷彿とさせる無愛想キャラ。クラウドは徐々にキャラが崩壊して可愛らしくなったが、スコールもそうなるのか。スコールは「バラム・ガーデン」という傭兵養成学校の学生で、SeeD(シード)という傭兵資格の取得を目指す。

担任は美人のキスティス先生。同級生には、喧嘩早くて面倒臭いサイファーと、陽気お馬鹿キャラのゼル、転校生少女のセルフィがいる。セルフィは遅刻して廊下でスコールにぶつかってきたり、転んだ後に舌を出してテヘペロしたりとテンプレなあざとさを見せつける。

スコールは学校でも珍しい「ガンブレード」という武器を使いこなし、成績も優秀。ついにSeeD資格を得るための最終実地試験に臨むことになる。実地試験は、なんと実際の戦場での任務という。ガルバディア軍に攻め込まれたドール公国がSeeDに傭兵派遣を要請したとのこと。金を払って要請した傭兵に学生が混ざっているのはアリなのか? 学生が入っている分お安いプランとかだったのだろうか(「ドール公国が金をケチった」みたいな話も後で出てくる)。

受験者は12人で、A班からD班まで4つの班に3人ずつ分かれる。スコールは、サイファー、ゼルとともにB班に配属。班長サイファー。学生達の任務は市街地の制圧であるが、B班は命令を無視して敵兵のいる電波塔に登る。ここで、6からのレギュラーのビッグスが敵将校として部下ウェッジとともに登場する。ビッグスが電波塔を修理すると、アンテナ(受信機なのか発信機なのか)が起動するカッコいいムービーが流れる。

いったい何のための電波塔なのか、というところで撤退命令が下り、7の壱番魔晄炉で戦ったガードスコーピオンのようなマシン兵器に追われながら撤退する。ガーデンに戻ると合格者発表。スコール、ゼル、セルフィ、そして無名のモブ学生の4名が新たなSeeDとなる。サイファーは命令無視の責任をとらされて懲罰を受けるが、スコール達が戻ってくると率先して拍手をしてくれた。実は良い奴なのかも。

スコール達(セルフィはA班からB班への伝令として途中から合流)は電波塔に行った以外で戦果を挙げていない。電波塔戦が評価されたのであれば、サイファーだけ不合格で懲罰というのは理不尽にも思える。ガルバディア軍の目的ははじめから電波塔で、電波塔が起動するや軍を撤退させた。それを受けてドール公国も即時に抵抗作戦を終了し、SeeD撤退となったようだ。手際の良さからすると、両者には事前の合意があった? この試験は何かの陰謀の一部だったのだろうか? 合格理由も開示されないし(モブの彼は何の成果で合格したのだろう)、選考過程に何らかの意図が関わっているのかもしれない。

夜、スコールは合格記念パーティで黒髪の乙女と出会う。この乙女がヒロインのリノアのようだが、まだ名前は明かされない。黒髪の乙女はスコールを無理やりダンスに誘うが、知り合いを見つけるとあっけなく去ってしまう。

その後、スコールはキスティス先生に誘われてデートをする。先生は指導力不足を指摘されて教官をクビになったという。たしかにサイファーやスコールを制御できていなかったが、とはいえクビは厳しすぎないか。キスティス先生は『新世紀エヴァンゲリオン』のミサトさんのような感じで二十代後半くらいかと思っていたが、実際にはスコールと同じ十代らしい。15歳でSeeDに合格、17歳で教官になってまだ1年目か2年目ということだが、そんな新人を「指導力不足」で解任するとはガーデン上層部もまともではなさそうだ。SeeD合格者4名のうち少なくとも二人(スコール、セルフィ)はキスティス先生のクラスの学生なのだから、担任としても十分な働きだと思うが。

ともあれ、そんなキスティスが自分は教官失格なのかと弱音を吐き、もう教官と学生という関係ではなくなった、これからは対等なSeeD同士だと言う。そこは学生達が密会に使う「秘密の場所」であり、そこに誘ったのはキスティスの方である、とくれば、これはもう愛の告白に等しいのだが、スコールは「他人の荷物は背負いたくない」と拒絶。スコールの立場からすれば興味のない元教官に迫られても困るだけか。とはいえ、「話を聞いてもらいたいだけ」に対して「だったら壁にでも話してろよ」は辛辣すぎる。クラウドはクールぶってる割に女に対してまごまごするところが可愛げだったのだが、スコールはまだ隙を見せない。

一回目はここまで。ゲームシステムについての感想は:

  • ジャンクションは分かりづらかったが、6の魔石と7のマテリアを兼ねた感じのようだ。
  • とにかく敵からドローしまくれば良い?
  • 難易度は高くなく、たたかう連打でだいたい勝てる。
  • カメラ操作が右スティックでなく、左右バンパーなところに時代を感じる(7もそうだったかも)。
  • カードゲーム、ガーデンの日常生活に関するサイドストーリー、ライブラしたときのフレーバーテキストなど、小ネタがいっぱいあって全部目を通すのは大変そうだ。

ストーリーについては、最初のガーデンの部分は退屈に感じたが、SeeD試験のあたりから引き込まれていった。あのマシン兵器に追われるところは迫力満点。最後にプレイアブルシーンからムービーに自然に切り替わる演出も7からの進化を感じた。

未回収の伏線は:

  • 最初の保健室のシーンで一瞬だけ出てきた「また会えたね」の女性は誰か?
  • サイファーの「リスト」とは何か? デスノート
  • ガルバディア軍が電波塔を起動させた目的は?
  • シド学園長にはガーデン運営部とは異なる野望があるようだ。それは何か?
  • 覆面のガーデン教師達は何者か。SeeD制服のキスティスやシュウとの区別は?

といったあたり。次回に続く。